佐賀県青春寮歌祭に想う

update: 2025.11.22

 私が初めて佐賀県青春寮歌祭に参加したのは2016(平成28)年の第24回大会である。その時の血湧き肉躍る高揚感は今でも覚えている。舞台の周りは沢山の幟旗で埋め尽くされ太鼓の音が更に心を揺さぶったのである。この日のために先輩達から巻頭言と寮歌「南に遠く」そして熱血の舞を習い、学生歌「楠の葉の」も合わせて練習してきたのだ。そして、翌年には「楠の葉の」に応援団風に振りを付けた練習会を行って寮歌祭に参加した。それ以来、同窓会役員会や総会・支部会・地区会・卒業謝恩会などでも余興として、またエールを贈る為に行ってきた。昨年度は菱実会には案内がなかったので参加できなかった。佐賀大学は上手く出来たろうかと気になって神埼支部会長に聞いたらあまり芳しくなかったようだった。
 今年度の佐賀県青春寮歌祭(第33回:2025年11月15日土曜日)が近づいた10月に練習会への誘いのメールが神埼地区会長からあったが、あいにくスケジュールが詰まっており、参加出来ない旨の返信をしていた。直前に電話があり、困っているようであったので急遽参加して応援することにした。当日、受付を済ませて暫くすると佐賀大学の同窓生達が集まってきて、打合せがあった。巻頭言は北九州在住の80才を越えた先輩が行うとのことであった。挨拶などでモタモタする場面もあったが、学生歌は皆で合唱して何とか面子が保つことができた。
 さて、佐賀県青春寮歌祭の代表および事務全般は北大佐賀県支部長の大宅公一郎氏が長年勤められてきたが、72才を過ぎた今年6月に体調を崩し、体重が5キロも減り、さらに連日の猛暑、酷暑に参っていたとのことであった。しかし、「佐賀県青春寮歌祭」の火を消すわけにはいかないと開催に向けて準備を始めたそうで、熱意を持って長年続けてこられた寮歌祭への強い想いがひしひしと伝わってきた。ただ、今回は東京の伝統校2校から欠場の連絡があり、参加校数は20校(参考資料の開催概要)で少しずつ減少しつつあった。そんな中、沖縄より送られてきた50回記念の「オキナワグラフ」という写真集によると寮歌や校歌のほかにも琉球時代から続く民謡や踊りも披露され沖縄県民と一体になった歌祭りであるとのことで大変驚かれていたようだ。「日本の心、心のふるさと、青春の意気を取り戻すために」寮歌祭は必要であるという。「寮歌は老化を駆逐しつつ、残りの人生を豊かにしてくれる」と思う。ただ、参加者個人の高齢化は避けられない。「沖縄寮歌・大学の歌祭り」のように時代の流れと伴に柔軟に変化し、そして進化して行かないとやがては衰退し滅んでしまうと思う。寮歌祭が末永く続けられることを願うばかりである。

(文責:島 公二武)
 

(参考資料)佐賀県青春寮歌祭